FXの基礎知識!初心者にも分かりやすく仕組みや取引などを解説

「FXに興味があるけれどよく分からない」「FXは怪しくないの?」などとお悩みではないでしょうか。

FXは投資商品のひとつであり、覚えておきたい内容があります。

本記事ではFXの基本知識を中心に、初心者に必要な内容をまとめました。

これからFXの取引を始めたい方は、ぜひご覧ください。

そもそもFXとは?

FXとは「Foreign Exchange」の頭文字であり、日本語では「外国為替」を意味します。

具体的には、日本円から米ドルなど2国間の通貨を交換することです。

日本でFXは「外国為替証拠金取引」とも呼ばれており、取引金額の一部だけでも証拠金として預けることで外国為替の取引ができます。

取引金額の「一部」を用意するだけで取引ができるのは、「レバレッジ」をかけられるからです。

レバレッジをかけることで証拠金の5倍や10倍などの金額で取引ができます。

FXで利益(損失)が出る仕組み

FXで利益もしくは損失が出る仕組みは、海外旅行をイメージすると分かりやすいです。

例えば、日本からアメリカに旅行に行くときは、日本円を米ドルに両替をします。

これは日本円を売って米ドルを購入します。

そして帰国したら米ドルを日本円に交換します。

この日本円と米ドルの両替(交換)の際の為替レートで交換できる金額が異なります。

FXの取引も同様であり、2国間の通貨の価格が変わるタイミングを見計らって取引をして、手元に残るお金を増やします。

FX取引のメリット

FX取引は他の投資(投機)と異なるメリットがあります。

下記のメリットをFX取引に活かすことを意識しましょう。

少額取引ができる

先述のとおり、FXはレバレッジをかけることで元手よりも多くの金額で取引ができます。

国内のFX会社は最大レバレッジが25倍となっています。

言い換えると、取引したい金額の25分の1の元手を用意すればFX取引ができます。

このような少額の資金で取引ができる点はFXの魅力でしょう。

手数料や取引コストを抑えられる

FX会社は手数料を無料にしている場合が多く、取引コストを押さえられます。

スプレッド(買値と売値の差)が発生しても1円未満であることが多く、海外旅行時に両替する際の手数料よりもはるかに安いです。

取引時間が長い

FX投資は株式投資と異なり、平日はほぼ24時間の取引が可能です。

昼に何かと忙しい社会人の方であっても、朝や夜などライフスタイルに応じた取引ができます。

上昇・下落の両局面で利益が狙える

FXは2国間の通貨を売買することで利益を狙う取引であり、「買い」だけではなく「売り」でも利益を目指せます。

そのため、為替の相場が上がっている局面だけではなく、相場が下がっている局面でも利益が狙えます。

基本的に株式相場は上昇局面でしか利益を狙えませんが、FXは両局面で利益を狙えるため、資産を増やすチャンスが増えるわけです。

FX取引のデメリット

FX取引はその特徴からデメリットもあります。

下記のデメリットをご理解のうえ、取引を行ってください。

相場急変により大きな損失を出す可能性がある

FXは通貨の取引であるため、社会情勢によって暴騰したり急落したりします。

例えば、2008年のリーマンショックは為替のみならず株価にも大きな影響を与えました。

社会を揺るがす出来事や天災が起きた際は、相場の急変に注意する必要があります。

預けた金額以上の損失を出す場合がある

FX取引は基本的に預けた金額がなくなっても、取引が強制的に終了しません。

預けた金額が足りない場合は追加の証拠金を求められます。

そのリスクに対して各FX会社は「ロスカット制度」を整えて、取引を強制的に終了させる仕組みを設けています。

ただし、相場の急変があった際にはその対応に間に合わない場合があり、追加の証拠金が必要なケースが考えられます。

市場の先読みが難しい

FXにおける価格の変動要因は非常に複雑であり、社会情勢に加えて各国市場、投資家などが関係します。

初心者では先読みが難しい可能性があります。ただし、為替の動きはさまざまな指標から予想することができます。

初心者がFXで失敗しないための取引方法

FX取引のメリットを活かし、デメリットに対策しつつ取引する際は、下記の点を押さえてください。

小額から取引の経験を積む

まずは小額からの取引で、経験を積みましょう。

相場の変動や利益、もしくは損失が出る期間、その金額などは体験しないとつかめません。

なかには100円単位で取引できるFX会社がありますので、リスクを抑えたい人はご検討ください。

注文方法を覚える

FX会社を選んで証拠金を預け、実際に取引をする際はさまざまな注文方法があります。

指値、逆指値、IFD、OCOなどの注文方法を覚えておきましょう。

例えば、逆指値注文は設定した金額以上(以下)の金額で買付もしくは売付を行いますので、損失額を設定できます。急な相場変動に対応したいときの注文方法などとして取り入れることが可能です。

レバレッジをかけすぎない

レバレッジは元手よりも大きな利益を狙える一方で、大きな損失を出す可能性もあります。

いきなり25倍で取引するよりも2倍や3倍など、低いレバレッジでの取引をしましょう。

もしくは最初のうちはレバレッジをかけずに、取引に慣れてみてください。

FXの基本知識を押さえて取引をしよう

FXは2国間の通貨を交換して利益を狙います。

取引にはメリットデメリットがあるため、それぞれをご理解のうえで、取り組んでみてください。

まずは注文方法や着目すべき指標など基本知識を身につけて、取引に臨みましょう。